林業

森林資源

森林資源は次の3種類に分けられます。

熱帯林

熱帯林とは、常緑広葉樹から成る熱帯雨林、常緑広葉樹に落葉広葉樹が混じる熱帯モンスーン林、海岸沿岸部のマングローブ林などを指します。

分布

 セルバ と呼ばれるアマゾン川流域委、東南アジア、コンゴ川流域に分布します。

特色

熱帯林は多種多様な樹種が混在して密集し、ほしいと思う樹種の大量取得が困難です。

熱帯林の伐採用途は建築用材・合板をはじめ様々ですが、硬木のため、紙などの原料(パルプ)には不向きです。発展途上国では、焼畑農業や薪炭材(燃料用木材)のために伐採されています。例えば、インドとエチオピアの木材用途のグラフを見ると明らかです。



また、木自体の利用ではなく エビ の養殖場を拡大のために、マングローブ林が伐採されたりしています。

利用樹種

ラワン:合板・建築用材
チーク:船舶材・建築材
マホガニー:高級家具材

問題点

伐採に際して運搬のために周囲の関係ない木々まで伐採しなくてはなりません。この他にも焼畑農業の拡大で過度に伐採され、森林破壊や砂漠化が生じています。これが二酸化炭素吸収量の低下、ひいては地球温暖化に繋がると危惧されています。

温帯林

熱帯林と冷帯林(亜寒帯林)との間に発達している樹林で、南北で樹種の構成が異なります。

分布

温帯に広く分布します。

特に温帯の南部には常緑広葉樹が、冷涼な北部には落葉広葉樹と針葉樹の混合林が分布します。

特色

温帯の地域は人類の開発の歴史が比較的早かったこともあり、天然林(伐採などで人の手が入っても自然の力で更新している森林)はほとんど残らず、人工林ばかりです。

利用樹種

常緑広葉樹のカシ・クス・シイ、落葉広葉樹のブナ・ナラ・ケヤキ、針葉樹のマツ・スギ・モミ、硬葉樹のコルクガシオリーブなど幅広く存在します。

問題

開発が著しいこともあり、近年では酸性雨の影響で立ち枯れも目立ちます。

冷帯林(亜寒帯林)

いわゆる針葉樹林のことです。原生林(天然林の中でも全く人の手が入っていない、一度も伐採されたことのない森林)で大規模に針葉樹林が広がる地域を特に タイガ と呼びます。

分布

カナダ・ロシア・北欧などの冷帯(亜寒帯)に分布します。

特色

冷帯(亜寒帯)は生育できる樹種が少ないため、冷帯林(亜寒帯林)の多くは、一種の針葉樹からなる森林(純林)です。ほしいと思う樹種の大量取得が容易です

そして、針葉樹は軟木のため、パルプ材として高い利用価値があります。

従って、冷帯林(亜寒帯林)が分布するカナダ・ロシア・北欧は、森林の伐採や輸出が盛んです。

日本の林業

日本の森林面積は、国土の約65%です。しかし、世界有数の木材輸入国です。輸入木材の割合はやや減りつつありますが(2005年の80%→2012年の70%)、まだまだ木材供給の内訳で輸入木材は大部分を占めます。

国産木材の割合が少ない理由には、主に次の理由が挙げられます。