宗教

表記について

世界の宗教

宗教の広がり

宗教とは、人知を超えた存在が示す人間の生き方や社会規範への信仰です。
宗教は次の2つに大別されます。

世界宗教

世界宗教には、キリスト教・イスラーム・仏教が該当し、これらは三大宗教とも言われています。

キリスト教

歴史

キリスト教は、西アジアのパレスチナ付近でイエス=キリストが創始しました。
これがローマ帝国支配下のエルサレムからヨーロッパに伝わって広がり、ヨーロッパの人々の植民地支配や宣教師の活動で、世界各地に伝わっていきました。
なお、キリスト教は歴史の中でカトリック(旧教)・プロテスタント(新教)・東方正教(オーソドックス)などに分裂し、それぞれ独自の発展をしました。
おおまかですが、ラテン系民族はカトリック、ゲルマン系民族はプロテスタント、スラブ系民族は東方正教に属します。

特徴

ユダヤ人の民族宗教であるユダヤ教の継承しており、旧約聖書を聖典とするユダヤ教に対して、新約聖書を聖典とします。

また、キリスト教はただ一つの神的存在を信じる一神教です。
源流であるユダヤ教および源流を同じくするイスラームも一神教です。

イスラーム

歴史

イスラームは、西アジアのアラビア半島でムハンマドが創始しました。
イスラームは、西アジアを中心に発展し、勢力・交易の拡大とともにアフリカ・アジアへと拡大していきます。
歴史の中で教義・後継者をめぐって、スンニ派とシーア派に分裂しました。
現在、イスラーム国家の大半はスンニ派で、イランはシーア派となっています。

特徴

イスラームは、ユダヤ教・キリスト教と同じく一神教です。
神アッラーを信仰し、イスラームの聖典であるコーランは、アッラーの啓示をまとめたものです。

イスラームは生活と密接な宗教で、イスラームの信者(ムスリム)は様々な決まりを守ります。
例えば、次のような五つの決まりがあります。
五行以外にも決まりは多く、飲酒・ギャンブル・豚肉・女性の肌の露出などを禁止しています。

仏教

歴史

仏教は、紀元前5世紀頃にインドのガンジス川流域で釈迦が創始しました。
仏教はインドで生まれたものの、インド古来の思想と合わず、インドでは広まりませんでした。
東南アジアや東アジア(日本など)には大きな影響を与えました。
仏教は、インドから広がるなかで次の3つに分裂しました。

民族宗教

民族宗教とは、特定の民族を中心に信仰される宗教を指します。

ヒンドゥー教

歴史・特徴

ヒンドゥー教は、インド古来のバラモン教に仏教や民間信仰が混ざって発展した民族宗教で、インド人を中心に信仰されています。
インドは仏教発祥地でありながら、その人口の約80%がヒンドゥー教を信仰しています。
人口の約80%が信仰していますので、インド人の生活のいたるところにヒンドゥー教の特徴を見て取れます。
例えば、ガンジス川での沐浴で肉体や精神の不浄を清めたり、不浄とされる左手を食事などの際に使わなかったりします。

輪廻

輪廻とは、インド古来の思想やヒンドゥー教で根幹をなす考えです。
人を含む生き物は、死んでも別の生き物に生まれ変わるという考えです。
肉体が滅んでも、魂(?)は生き続けるというわけです。
この考えに従えば、生き物を殺すことは、極論ですが過去の肉親を殺すことと同じです。
この理由から、ヒンドゥー教の信者(≒インド人)には菜食主義者が多く(人口の4割ほど)、下のグラフで示されるように1人当たりの肉類消費量が極めて低くなっています

カースト制度

カースト制度とは、インド古来からの身分職種制度です。
これは輪廻の考えをふまえたもので、身分職種は以前までの生での努力で決まるとされます。
インド人は、カースト制度下の同じ身分で交流・結婚などをおこなってきました。
カースト制度は、同じ身分で助け合ったり、生活を保障したりしました。
一方で、近代化や民主化を妨げたり、下の身分に対する差別的な扱いがあったりしました。
今日、憲法でカースト制度に基づく差別は禁止されており、嫌がる人々の中からイスラームやカースト制度を否定するヒンドゥー教の一派シーク教に改宗する者も出てきたりしました。
なお、カースト制度下では人々は身分ごとに区別され、さらに複数の職業に枝分かれします。
今日、身分と職業の結合が緩くなってきましたが、それでも根強く残っているのは事実です。
このような中で若者を中心に、カースト制度の枠組みを超えた結婚、ハンバーガーなどの肉食、あるいはカースト制度上の規定にないICT産業に就職する者も増加してきました

ユダヤ教

ユダヤ教は、西アジアで創始された、ユダヤ人を対象とした民族宗教です。
ヤハウェという神のみを信仰する一神教で、キリスト教・イスラームに影響を与えました。

神道・道教

ヒンドゥー教・ユダヤ教以外の民族宗教には、日本人に対する神道、中国人に対する道教などがあります。