エジプト
基礎データ
エジプト
| 人口(万人)(2020) | 10,233 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 100 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 102 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 2,690 |
|---|
| 公用語 | アラビア語 |
|---|
| 主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
|---|
| 首都 | カイロ |
|---|
ナイル川
ヴィクトリア湖の北から流れるナイル川は、湿潤地域に水源をもつ外来河川で、乾燥地域を通過し、地中海に注がれます。
ナイル川
歴史
古代の歴史家ヘロドトスが「エジプトはナイル川のたまもの」
(川の洪水が上流の肥沃な土を運び、エジプトの農業を支えている)と表現しました。
ダム建設
1970年、アスワンハイダム完成
- ナイル川の流量調節で洪水防止
- 安定した用水で綿花などの増産、ナイル川下流域での米の生産の発展
- 水力発電によるアルミニウム工業の進展
アスワンハイダムの建設は、ナイル川流域に次の3つの問題を引き起こしました。
- 過剰な灌漑によって塩害が深刻化
- 肥沃な土が上流から運ばれず、流域の養分が不足
- 土砂の供給が減り、河口の三角州が縮小(海岸の縮小)
アスワンハイダム
ナツメヤシの生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| エジプト | 1,604 |
| サウジアラビア | 1,540 |
| イラン | 1,308 |
| アルジェリア | 1,136 |
| イラク | 639 |
貿易
エジプト 輸出品目(2020年、%)
| 金(非貨幣用) | 10.9 |
| 石油製品 | 10.8 |
| 機械類 | 6.6 |
| プラスチック類 | 5.6 |
| 衣類 | 5.1 |
エジプト 輸入品目(2020年、%)
| 機械類 | 15.6 |
| 自動車 | 7.5 |
| 原油 | 6.3 |
| 小麦 | 4.5 |
| プラスチック類 | 4.4 |
アルジェリア
基礎データ
アルジェリア
| 人口(万人)(2020) | 4,385 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 238 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 18 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 4,010 |
|---|
| 公用語 | アラビア語 |
|---|
| 主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
|---|
| 宗主国 | フランス |
|---|
| 首都 | アルジェ |
|---|
資源輸出
アルジェリアで産出した天然ガスは、ヨーロッパに続くパイプラインでガスのまま輸出されます。
アルジェリアから伸びるパイプライン
貿易
アルジェリア 輸出品目(2017年、%)
| 原油 | 36.1 |
| 天然ガス | 20.3 |
| 石油製品 | 18.3 |
| 液化天然ガス | 10.4 |
| 液化石油ガス | 9 |
アルジェリア 輸入品目(2017年、%)
| 機械類 | 26.4 |
| 鉄鋼 | 8.1 |
| 自動車 | 7.3 |
| 金属製品 | 4.8 |
| 医薬品 | 4.4 |
リビア
基礎データ
リビア
| 人口(万人)(2020) | 687 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 168 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 4 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 7,640 |
|---|
| 公用語 | アラビア語 |
|---|
| 主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
|---|
| 宗主国 | イタリア |
|---|
| 首都 | トリポリ |
|---|
乏しい水資源と農耕地
リビアは、エジプトと違って水資源がワジか地下水しかありません。
結果、農耕地は国土の1%で、人口密度が非常に小さいです。
1人あたりGNI
リビアでは、原油が産出されます。
産油国で人口が少ないため、1人あたりGNIが高く、アフリカの中では上位です。
ガボンや赤道ギニアも同様
貿易
リビア 輸出品目(2018年、%)
| 原油 | 84.2 |
| 液化天然ガス | 3.9 |
| 石油製品 | 3.6 |
| 金(非貨幣用) | 2.7 |
| 液化石油ガス | 1 |
リビア 輸入品目(2018年、%)
| 機械類 | 17.6 |
| 石油製品 | 16.2 |
| 自動車 | 5.9 |
| 医薬品 | 4 |
| 衣類 | 3.6 |
チュニジア
基礎データ
チュニジア
| 人口(万人)(2020) | 1,182 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 16 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 72 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 3,370 |
|---|
| 公用語 | アラビア語 |
|---|
| 主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
|---|
| 宗主国 | フランス |
|---|
| 首都 | チュニス |
|---|
迷路型の都市
チュニジアの首都チュニスは、街路が迷路型になっています。
このように防御目的の迷路型都市は、アラブのイスラームの都市に見られます。
北アフリカや西アジアの都市(イランのテヘランなど)
チュニスの街路形態
貿易
チュニジア 輸出品目(2019年、%)
| 機械類 | 30.4 |
| 衣類 | 15.2 |
| 原油 | 4.1 |
| 精密機械 | 4.1 |
| 自動車 | 3.5 |
チュニジア 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 23.3 |
| 石油製品 | 9.1 |
| 繊維品 | 7.4 |
| 石油ガス | 5.8 |
| 自動車 | 5.3 |
モロッコ
基礎データ
モロッコ
| 人口(万人)(2020) | 3,691 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 45 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 83 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 3,190 |
|---|
| 公用語 | アラビア語 |
|---|
| 主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
|---|
| 宗主国 | フランス |
|---|
| 首都 | ラバト |
|---|
西サハラ問題
スペインの撤退後、モロッコが西サハラの実効支配を続けています。
加えて、隣国アルジェリアが西サハラ解放を支援しているため、対立が深まっています。
タコの漁獲
タコの漁獲量が多いのは、順に中国・モロッコ・モーリタニアです。
貿易
モロッコ 輸出品目(2019年、%)
| 機械類 | 19.7 |
| 自動車 | 13 |
| 衣類 | 11 |
| 化学肥料 | 9.9 |
| 魚介類 | 6.9 |
モロッコ 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 21 |
| 石油製品 | 10.5 |
| 自動車 | 9.9 |
| 繊維品 | 6.2 |
| 航空機 | 3.3 |
エチオピア
基礎データ
エチオピア
| 人口(万人)(2020) | 11,496 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 110 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 104 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 850 |
|---|
| 公用語 | アムハラ語 |
|---|
| 主な宗教 | キリスト教コプト派 |
|---|
| 宗主国 | (なし) |
|---|
| 首都 | アディスアベバ |
|---|
気候
中央部にはエチオピア高原(平均標高2300m)が広がり、首都のアディスアベバはここに位置しています。
アディスアベバは赤道に近い都市ですが、標高が高いために高山気候の特徴をもち、気温の年変化が少なく温和です。
なお、エチオピア高原周辺の低地は、サバナ気候(Aw)で年中高温です。
アディスアベバの雨温図(H)
アフリカ最古の独立国
エチオピアは、ヨーロッパ諸国がアフリカを分割・植民地化した際も独立を維持しました。
厳密には1936~1941年にイタリア領となったが、長期化しなかったため「植民地化されなかった」と表現
汎アフリカ色
エチオピアの国旗の「緑・黄・赤」の配色のことで、1960年代以降に独立したアフリカの国はこの配色を手本に国旗を作成
宗教
エチオピアではキリスト教徒(独自に発展したエチオピア正教とプロテスタント)が多数を占めます。
コーヒー豆
エチオピアは、コーヒー豆の原産地であり、世界有数の生産国でもあります。
エチオピア産の生のコーヒー豆
エチオピアの伝統的なコーヒー豆の焙煎
コーヒー豆の生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| ブラジル | 3,009 |
| ベトナム | 1,684 |
| コロンビア | 885 |
| インドネシア | 761 |
| エチオピア | 483 |
貿易
エチオピア 輸出品目(2019年、%)
| コーヒー豆 | 24.3 |
| ごま | 18.2 |
| 野菜 | 17.2 |
| 肉類 | 6.6 |
| 機械類 | 5.1 |
エチオピア 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 23.7 |
| 石油製品 | 8.4 |
| 鉄鋼 | 5.8 |
| 自動車 | 5.8 |
| 航空機 | 5.7 |
ケニア
基礎データ
ケニア
| 人口(万人)(2020) | 5,377 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 59 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 91 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 1,750 |
|---|
| 公用語 | スワヒリ語・英語 |
|---|
| 主な宗教 | キリスト教 |
|---|
| 宗主国 | イギリス |
|---|
| 首都 | ナイロビ |
|---|
園芸農業
ケニアでは、園芸農業でバラなどを栽培し、ナイロビの空港からヨーロッパに空輸しています。
ケニアのバラ
自然環境
ケニアとタンザニアの国境付近には、大自然に囲まれた野生動物の楽園が広がります。
キリマンジャロ(ケニア側)とバッファロー
シマウマとフラミンゴ
茶
イギリスの植民地だった歴史から、現在でも茶を多く生産しています。
茶の生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| 中国 | 2,777 |
| インド | 1,390 |
| ケニア | 459 |
| スリランカ | 300 |
| ベトナム | 269 |
| トルコ | 261 |
貿易
ケニア 輸出品目(2019年、%)
| 茶 | 20.3 |
| 切花 | 9.5 |
| 石油製品 | 6.7 |
| 衣類 | 5.1 |
| 野菜 | 4.9 |
ケニア 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 17.5 |
| 石油製品 | 12.3 |
| 自動車 | 6.9 |
| 鉄鋼 | 6.4 |
| パーム油 | 5 |
マダガスカル
基礎データ
マダガスカル
| 人口(万人)(2020) | 2,769 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 59 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 47 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 520 |
|---|
| 民族 | マレー系 |
|---|
| 公用語 | フランス語 |
|---|
| 主な宗教 | キリスト教 |
|---|
| 宗主国 | フランス |
|---|
| 首都 | アンタナナリボ |
|---|
地形
マダガスカル島はかつてのゴンドワナ大陸の一部で安定陸塊です。
代表的な木
バオバブはマダガスカルの代表的な木です。
バオバブの木
東部の降水
マダガスカル島には、インド洋からの南東貿易風が吹きこみます。
島中央には南北に山脈が走り、島東部は年間を通して多雨になります。
マダガスカル島の気候と貿易風
マダガスカル島の東部と西部
マダガスカルには、東南アジアのマレー島やインドネシアから移住したマレー系の住民が人口の1/4以上を占めます。
主食も米で、島東部の降水が多い地域で生産しています。
キューバとの位置関係
マダガスカルとキューバは、赤道からほぼ等距離に位置し、東側が大洋にひらかれた島国です。
マダガスカルとキューバ
気候の類似点・相違点
風
マダガスカルとキューバは貿易風の影響を受けます。
熱帯低気圧
マダガスカルの雨季の11~4月で、サイクロンが襲来します。
キューバの雨季は6~11月で、ハリケーンが襲来します。
気候区分
マダガスカルは山脈が南北に島を貫き、東側が多雨、西側が少雨になります。
キューバは東西に長く比較的平坦な地形で、ほぼ全域が熱帯に属します。
マダガスカルの高低
*国土地理院ウェブサイトで作成
キューバの高低
*国土地理院ウェブサイトで作成
貿易
マダガスカル 輸出品目(2019年、%)
| バニラ | 21.7 |
| 衣類 | 18.4 |
| ニッケル | 16.8 |
| 魚介類 | 5.7 |
| 希少金属鉱 | 4.5 |
マダガスカル 輸入品目(2019年、%)
| 石油製品 | 14.3 |
| 機械類 | 12.8 |
| 繊維品 | 9.9 |
| 自動車 | 5.5 |
| 医薬品 | 3.6 |
ナイジェリア
基礎データ
ナイジェリア
| 人口(万人)(2020) | 20,614 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 92 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 223 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 2,030 |
|---|
| 公用語 | 英語 |
|---|
| 主な宗教 | 北部:イスラーム、南部:キリスト教 |
|---|
| 宗主国 | イギリス |
|---|
| 首都 | アブジャ |
|---|
地形
ナイジェリアを流れるニジェール川は、河口に三角州を形成しています。
この河口付近からは原油が産出されます。
ニジェール川
ナイジェリアや隣国ニジェールの国名の由来
ニジェール川
内戦
1967~70年、ビアフラ戦争
油田付近に居住するイボ族が分離独立を宣言したことに、他民族が反発して内戦に発展
石油利権や社会主義化を狙ってイギリスやソ連が戦争に介入
戦後、ナイジェリアは民族融和のために次の2つを実施しました。
- ヨルバ族の居住地域にあった首都(ラゴス)を、国土中央のアブジャに移動
- 州を細分化して民族ごとの自治権を確保
ナイジェリアの民族
都市
| 都市名 | 人口(万人) | 統計年次 | 備考 |
|---|
| ラゴス | 1,079 | 2010年 | |
| アブジャ | 201 | 2010年 | 首都 |
アブジャ
アブジャはナイジェリアの首都です。
民族融和のためにラゴスから首都を移したため、アブジャは人口第1位の都市ではありません。
農業
ナイジェリアは、世界有数のキャッサバ・カカオ・パーム油の生産国です。
ヤムイモ・タロイモも生産が世界一
キャッサバ(右)とタピオカでん粉(左)
キャッサバの生産
| 国名 | 万t(2019年) |
|---|
| ナイジェリア | 5,919 |
| コンゴ民主 | 4,005 |
| タイ | 3,108 |
| ガーナ | 2,245 |
| ブラジル | 1,750 |
カカオの生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| コートジボワール | 2,180 |
| ガーナ | 812 |
| インドネシア | 784 |
| ナイジェリア | 350 |
| エクアドル | 284 |
パーム油の生産
| 国名 | 万t(2019年) |
|---|
| インドネシア | 4,287 |
| マレーシア | 1,986 |
| タイ | 304 |
| コロンビア | 153 |
| ナイジェリア | 122 |
貿易
ナイジェリア 輸出品目(2019年、%)
| 原油 | 76.5 |
| 液化天然ガス | 9.3 |
| 船舶 | 5.9 |
| 金属製品 | 3.9 |
| ガス状炭化水素 | 0.6 |
ナイジェリア 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 31.9 |
| 石油製品 | 14.9 |
| 自動車 | 11.8 |
| 医薬品 | 3.2 |
| ガラス製品 | 3.2 |
ガーナ・コートジボワール
基礎データ
ガーナ・コートジボワール
本初子午線はガーナの首都アクラを通過
コートジボワール
「象牙海岸」の意味で、かつて象牙の交易の場だったことに由来
農業
ガーナはカカオの生産大国、コートジボワールはカカオと天然ゴムの生産大国です。
カカオの生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| コートジボワール | 2,180 |
| ガーナ | 812 |
| インドネシア | 784 |
| ナイジェリア | 350 |
| エクアドル | 284 |
| カメル―ン | 280 |
カカオの輸出
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| コートジボワール | 1,622 |
| ガーナ | 644 |
| カメル―ン | 311 |
| ナイジェリア | 300 |
| エクアドル | 271 |
| オランダ | 249 |
天然ゴムの生産
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| タイ | 4,840 |
| インドネシア | 3,449 |
| ベトナム | 1,185 |
| インド | 1,001 |
| 中国 | 840 |
| コートジボワール | 665 |
| マレーシア | 640 |
天然ゴムの輸出
| 国名 | 千t(2019年) |
|---|
| タイ | 3,117 |
| インドネシア | 2,580 |
| コートジボワール | 876 |
| ベトナム | 750 |
| マレーシア | 631 |
| ラオス | 224 |
| カンボジア | 164 |
リベリア
基礎データ
リベリア
| 人口(万人)(2020) | 506 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 11 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 46 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 580 |
|---|
| 公用語 | 英語 |
|---|
| 宗主国 | (なし) |
|---|
| 首都 | モンロビア |
|---|
歴史
1821年、アメリカで解放された黒人奴隷が、アフリカ西海岸に移住しました。
1847年、移住したアメリカ系黒人は、アフリカ最初の独立国家リベリアを建国しました。
アメリカの影響を受けていたこと、主権国家として成立していたことから、ヨーロッパ諸国による植民地化を免れました。
リベリアの国旗
*リベリアはアメリカの国旗を手本に作成
世界有数の商船保有国
リベリアは便宜置籍船国のため
、商船保有量が多くなります。
商船保有量
| 国名 | %(2020年) |
|---|
| パナマ | 15.8 |
| リベリア | 13.1 |
| マーシャル諸島 | 11.6 |
| ホンコン | 9 |
| シンガポール | 6.2 |
コンゴ民主共和国
基礎データ
コンゴ民主共和国
| 人口(万人)(2020) | 8,956 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 235 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 38 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 530 |
|---|
| 公用語 | フランス語 |
|---|
| 宗主国 | ベルギー |
|---|
| 首都 | キンシャサ |
|---|
鉱工業
銅
コンゴ民主共和国から隣国ザンビアにかけて、銅が産出します。
銅が産出するこの地域をカッパーベルトと呼んでいます。
カッパーベルト
銅鉱の生産
| 国名 | 万t(2018年) |
|---|
| チリ | 583 |
| ペルー | 244 |
| 中国 | 159 |
| コンゴ民主共和国 | 123 |
| アメリカ | 122 |
| オーストラリア | 92 |
| ザンビア | 85 |
| メキシコ | 75 |
| ロシア | 75 |
| インドネシア | 65 |
ダイヤモンド
ダイヤモンドの原石が産出します。
ダイヤモンドの生産
| 国名 | 万カラット(2019年) |
|---|
| ロシア | 4,320 |
| ボツワナ | 2,441 |
| カナダ | 2,319 |
| コンゴ民主共和国 | 1,513 |
| オーストラリア | 1,408 |
| 南アフリカ共和国 | 991 |
| アンゴラ | 841 |
| ジンバブエ | 326 |
| ナミビア | 240 |
| レソト | 129 |
南アフリカ共和国
基礎データ
南アフリカ共和国
| 人口(万人)(2020) | 5,931 |
|---|
| 面積(万㎢)(2019年) | 122 |
|---|
| 人口密度(人/k㎡) | 49 |
|---|
| 1あたりGNI(ドル)(2019年) | 6,040 |
|---|
| 公用語 | 英語・アフリカーンス語・バンツー諸語 |
|---|
| 主な宗教 | キリスト教 |
|---|
| 宗主国 | イギリス(第二次世界大戦前に独立) |
|---|
| 首都 | プレトリア(ツワネ) |
|---|
地形
南アフリカ共和国の東部には、北東から南西にかけて古期造山帯のドラケンスバーグ山脈が走ります。
歴史と人種差別問題
独立まで
17世紀半ばからオランダ、19世紀前半からイギリスの植民地になりました。
1910年、イギリス連邦内の自治領として発足しました。
1961年、南アフリカ共和国として独立を果たしました。
白人による支配の強化
独立後の南アフリカ共和国は、少数の白人が支配を強めるために、様々な面で有色人種を差別する政策を採りました。
アパルトヘイトとして知られるこの政策は、国際社会から厳しい非難を浴びました。
反アパルトヘイト運動が強まり、1990年、差別を定めた法律が撤廃されました。
1994年、運動を主導したネルソン=マンデラが初の黒人大統領に選ばれました。
現在、南アフリカ共和国は、多人種社会で多様な文化の共生を目指し、「虹の国(レインボーネーション)
」と呼ばれています。
ネルソン=マンデラ
農業
地中海性気候のケープタウン付近では、ブドウが生産されています。
ぶどうの生産
| 国名 | 万t(2019年) |
|---|
| 中国 | 1,428 |
| イタリア | 790 |
| アメリカ | 623 |
| スペイン | 575 |
| フランス | 549 |
| トルコ | 410 |
| インド | 304 |
| チリ | 270 |
| アルゼンチン | 252 |
| 南アフリカ共和国 | 199 |
鉱工業
石炭
古期造山帯のドラケンスバーグ山脈付近からは、石炭が産出します。
石炭の生産
| 国名 | 百万t(2018年) |
|---|
| 中国 | 3,697.7 |
| インド | 728.7 |
| インドネシア | 548 |
| オーストラリア | 410.9 |
| ロシア | 358.6 |
| アメリカ合衆国 | 325.8 |
| 南アフリカ共和国 | 255.6 |
金鉱・ダイヤモンド
南アフリカ共和国では、金鉱・ダイヤモンド・プラチナ・レアメタルなどが産出します。
金鉱の生産
| 国名 | t(2018年) |
|---|
| 中国 | 401 |
| オーストラリア | 315 |
| ロシア | 311 |
| アメリカ | 226 |
| カナダ | 183 |
| ペルー | 143 |
| インドネシア | 135 |
| ガーナ | 127 |
| メキシコ | 117 |
| 南アフリカ共和国 | 117 |
ダイヤモンドの生産
| 国名 | 万カラット(2019年) |
|---|
| ロシア | 4,320 |
| ボツワナ | 2,441 |
| カナダ | 2,319 |
| コンゴ民主共和国 | 1,513 |
| オーストラリア | 1,408 |
| 南アフリカ共和国 | 991 |
| アンゴラ | 841 |
| ジンバブエ | 326 |
| ナミビア | 240 |
| レソト | 129 |
プラチナの生産
| 国名 | t(2020年) |
|---|
| 南アフリカ共和国 | 112 |
| ロシア | 23 |
| ジンバブエ | 15 |
| カナダ | 7 |
| アメリカ合衆国 | 4.2 |
| 中国 | 2.5 |
| フィンランド | 1.3 |
| コロンビア | 0.4 |
| オーストラリア | 0.1 |
感染症
南アフリカ共和国は、世界で最もHIV感染者の人口が多い国です(5人に1人)。
貿易
南アフリカ 輸出品目(2019年、%)
| プラチナ | 12.6 |
| 自動車 | 9.8 |
| 金(非貨幣用) | 7.9 |
| 機械類 | 7.6 |
| 鉄鉱石 | 7.2 |
南アフリカ 輸入品目(2019年、%)
| 機械類 | 23.8 |
| 原油 | 7.4 |
| 自動車 | 6.1 |
| 石油製品 | 5.2 |
| 医薬品 | 3.7 |
その他の国
スーダン・南スーダン
スーダンでは、民族対立、土地や水利権、原油の利権などを背景に争いが起こりました。
南北の対立
スーダンは、アラブ系が多い北部と、非アラブ系(黒人)が多い南部に二分されます。
アラブ系はイスラーム教徒で、非アラブ系の一部はキリスト教徒です。
スーダンの政府が北部中心の政策を採ったため、南部が分離・独立を求め、内戦へと発展しました。
2011年、南部が「南スーダン」として独立しました。
西部の争い
南北のアラブ系と非アラブ系の対立は、スーダン西部のダルフール地方にも飛び火し、2003年にダルフール紛争が勃発しました。
ダルフール地方では、以前からアラブ系と非アラブ系が土地や水利権をめぐって対立していました。
この紛争は、国際連合が「世界最悪の人道危機」と称するほどに発展しました。