ロシア連邦
基礎データ
ロシア連邦
人口(万人)(2020) | 14,593 |
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面積(万㎢)(2019年) | 1,710 |
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人口密度(人/k㎡) | 9 |
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1あたりGNI(ドル)(2019年) | 11,260 |
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首都 | モスクワ |
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歴史
第一次世界大戦後
1922年、15の社会主義国でソビエト連邦を構成しました。
ロシアはソ連を構成する中心の国でした。
第二次世界大戦後
ソ連中心の社会主義国とアメリカ合衆国中心の資本主義国が対立状態になりました。
ソ連・アメリカ合衆国の直接衝突がないまま対立が続き、冷戦と表現されました。
次第に経済が停滞し、社会主義の限界が露呈しました。
1990年代~現代
1991年、バルト三国がソ連を離脱したことを皮切りに、ソ連は崩壊しました。
独立した国々は、市場経済へ移行していきました。
ロシアでは、移行による混乱で経済停滞が続き、企業の倒産や失業者の大量発生が問題になりました。
現在、ロシアでは貧富の格差が拡大して、問題視されています。
鉱工業
都市・地域ごとの工業
モスクワ・サンクトペテルブルク
総合工業・自動車工業
サンクトペテルブルク
バルト海に面する港湾都市で、ロシア連邦第2位の人口
バイカル湖周辺
製材・パルプ工業・アルミニウム工業
日本海沿岸
魚介類などの食品工業
資源
チュメニ油田、ボルガ=ウラル油田、オハ油田などがあり、原油や天然ガスが産出します。
東欧にはパイプラインで原油が輸送され、依存関係を築いています。
原油・天然ガス以外にも、東西に広く資源が分布しています。
ロシアの油田・ガス田
エネルギー
火力発電が最も多く、特に天然ガスの消費が多いです。
次いで水力発電が多く、安価に発電できた電力を利用してアルミニム生産をおこなっています。
人口
人口ピラミッド
第二次世界大戦や1990年代の体制移行の混乱で出生率が低下し、ガタついた人口ピラミッドになっています。
ロシアの人口ピラミッド(2019年)
人口密度
人口はヨーロッパロシアのモスクワ・サンクトペテルブルクなどに集中するため、シベリア・極東ロシアの人口密度は低くなります。
民族問題
ロシア連邦内では、次の民族が分離独立を目指しています。
- ウラル山脈西に居住するタタール人(宗教:イスラーム)
- カフカス地方に居住するチェチェン人(宗教:イスラーム)
交通
シベリア鉄道
陸上輸送
シベリア鉄道
モスクワ~ウラジオストクを結ぶ鉄道
冬季に河川・海が氷結するため、建設以来、東西間の旅客・貨物輸送で活躍
海上輸送
ロシアでは冬季にほとんどの港が凍結するため、冬季に氷結しない港(不凍港)が非常に重要です。
代表的な不凍港は、日本海に面するウラジオストクと北極海に面するムルマンスクです。
貿易
ロシア 輸出品目(2020年、%)
原油 | 28.6 |
石油製品 | 15.7 |
鉄鋼 | 4.5 |
石炭 | 4 |
機械類 | 3.4 |
ロシア 輸入品目(2020年、%)
機械類 | 30 |
自動車 | 9.5 |
医薬品 | 5.9 |
金属製品 | 3.4 |
衣類 | 3.3 |
ウクライナ
基礎データ
ウクライナ
人口(万人)(2020) | 4,373 |
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面積(万㎢)(2019年) | 60 |
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人口密度(人/k㎡) | 72 |
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1あたりGNI(ドル)(2019年) | 3,370 |
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民族 | スラブ系 |
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公用語 | ウクライナ語 |
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主な宗教 | キリスト教(東方正教) |
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首都 | キーウ(キエフ) |
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農業
ウクライナから西シベリア南部には肥沃な黒色土チェルノーゼムが分布します。
ウクライナでは小麦や大麦、ひまわりなどが盛んに生産されています。
チェルノーゼム
ウクライナのひまわり畑
小麦の生産
国名 | 万t(2019年) |
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中国 | 13,360 |
インド | 10,360 |
ロシア | 7,445 |
アメリカ | 5,226 |
フランス | 4,060 |
カナダ | 3,235 |
ウクライナ | 2,837 |
パキスタン | 2,435 |
ドイツ | 2,306 |
アルゼンチン | 1,946 |
ひまわりの種子
国名 | 万t(2019年) |
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ロシア | 1,537.93 |
ウクライナ | 1,525.41 |
アルゼンチン | 382.58 |
ルーマニア | 356.92 |
中国 | 242 |
ウクライナの国旗は、諸説ありますが、青色が空、黄色(金色)が小麦あるいはひまわりを表しています。
ウクライナの国旗
鉱工業
ドネツ炭田やクリボイログ鉄山が位置し、資源に恵まれます。
ウクライナの鉱工業
鉄鉱石の生産
国名 | 百万t(2019年) |
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オーストラリア | 569 |
ブラジル | 258 |
中国 | 219 |
インド | 148 |
ロシア | 64.3 |
南アフリカ共和国 | 41.2 |
ウクライナ | 39.5 |
カナダ | 35.2 |
アメリカ | 29.8 |
スウェーデン | 22.1 |
石炭の生産
国名 | 百万t(2018年) |
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中国 | 3,697.7 |
インド | 728.7 |
インドネシア | 548 |
オーストラリア | 410.9 |
ロシア | 358.6 |
アメリカ合衆国 | 325.8 |
南アフリカ共和国 | 255.6 |
カザフスタン | 101.1 |
コロンビア | 84.3 |
ポーランド | 63.9 |
モンゴル | 44.4 |
ベトナム | 42 |
カナダ | 35.7 |
ウクライナ | 25.2 |
貿易
ウクライナ 輸出品目(2020年、%)
鉄鋼 | 16.7 |
ひまわり油 | 10.8 |
とうもろこし | 9.9 |
機械類 | 9.2 |
鉄鉱石 | 8.6 |
ウクライナ 輸入品目(2020年、%)
機械類 | 22.7 |
自動車 | 9.6 |
石油製品 | 6.3 |
医薬品 | 4.9 |
プラスチック類 | 3.5 |
アゼルバイジャン
基礎データ
アゼルバイジャン
鉱工業
アゼルバイジャン東部のカスピ海の沿岸にバクー油田があります。
バクー油田
貿易
アゼルバイジャン 輸出品目(2020年、%)
原油 | 68.1 |
天然ガス | 15.9 |
果実 | 2.6 |
石油製品 | 2.1 |
野菜 | 1.9 |
アゼルバイジャン 輸入品目(2020年、%)
機械類 | 23.8 |
自動車 | 7.4 |
鉄鋼 | 6.2 |
金属製品 | 4.1 |
医薬品 | 3.5 |
ウズベキスタン
基礎データ
ウズベキスタン
人口(万人)(2020) | 3,347 |
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面積(万㎢)(2019年) | 45 |
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人口密度(人/k㎡) | 75 |
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1あたりGNI(ドル)(2019年) | 1,800 |
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公用語 | ウズベク語 |
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主な宗教 | イスラーム(スンニ派) |
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首都 | タシケント |
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農業
灌漑による綿花の栽培が盛んです。
綿花の生産
国名 | 万t(2019年) |
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インド | 603 |
中国 | 489 |
アメリカ | 434 |
ブラジル | 269 |
パキスタン | 156 |
トルコ | 81 |
ウズベキスタン | 77 |
アラル海
近年、アラル海に注ぎ込まれるシルダリア川・アムダリア川から、綿花の栽培のために大量に取水しています。
アラル海に流入する水量が減少し、アラル海の面積が縮小しました。
20世紀最大の環境破壊と言われ、周辺では漁業の廃業や塩害が発生しています。
シルダリア川・アムダリア川の取水
アラル海の縮小(左:1989年、右:2014年)