高山気候

表記について

H(高山気候)

高山気候の分布
高山気候の分布

ケッペンの気候区分にない気候

気温・降水は、標高によっても左右されます。
ケッペンが気温・降水のみを指標に気候区を区分したため、標高を指標に加えた気候は、本来のケッペンの気候区分に存在しません。
後に追加する形で、標高2000m以上の地域がある程度の広がりをもつ地域を高山気候と分類し、記号「」で表記するようにしました。
なお、高山気候は、本来のケッペンの気候区分では別の気候区に該当します。

特色・成因

気温

気温の日較差は大きく、年較差は小さくなります。
気温は、気温の低減率に従って海抜高度100mにつき0.65℃増減します。
そのため高山気候では同緯度の周辺と比べて気温が低くなります
本来低緯度の地域は、年中気温が高くなりますが、同緯度でも標高の高い地域では、気温の逓減率に従い、年中春ごろの気温になります(常春とこはる
シンガポールとキトの雨温図を比べてみましょう。
キトはエクアドルの首都で、赤道直下にある平均標高2,850mの都市です。
シンガポール(北緯1度)
シンガポール(北緯1度)
キト(北緯0度)
キト(北緯0度)

降水量

降水量は1500~2000㎜で極大となり、以降高度が増すと減少します。

植生・土壌

低地から高地にかけ、熱帯植物から寒帯植物へ垂直に変化します。
アンデスの農業・植生
アンデスの農業・植生

生活

文明

日射や紫外線は、標高が高いほど大気によって散乱されにくく、量が多くなります。
気候の面では涼しいので低地よりも暮らしやすく、昔から都市が発達しました。
古代インカ帝国のマチュピチュは大変有名です。

農業

標高4000m以上は作物が育たないので、アンデス山脈ではリャマアルパカを、チベットではヤクを飼育します。
また、アンデス山脈の西側斜面では、低地の気温が高い地域では熱帯性の作物が、高地の冷涼な地域ではじゃがいもなど寒冷な気候でも生育できる作物が栽培されます。
アンデスの農業・植生
アンデスの農業・植生
アルパカ
アルパカ
リャマ
リャマ
ヤク
ヤク

アンデスでは、標高4000mよりもやや低い土地でじゃがいもを育てます。

チューニョ(乾燥させたじゃがいも)

分布・都市

高山気候の主要都市
高山気候の主要都市
受験で登場する高山気候の都市は主に次の4つです。

代表都市の雨温図・ハイサーグラフ

雨温図(キト)
雨温図(キト)
ハイサーグラフ(キト)
ハイサーグラフ(キト)