ヨーロッパの工業立地

表記について

主要な工業地域

重工業

ヨーロッパの重工業の地域は、炭田付近に古くから立地しています。
採掘される石炭を利用した鉄鋼業が盛んです。
近年、国内の鉄鉱石が枯渇し、鉄鉱石を輸入に頼るようになりました。
鉄鋼業は、臨海指向型の立地に変化しています
ヨーロッパの重工業
ヨーロッパの重工業

ルール地方

ドイツのルール地方は、ルール炭田を基礎として発展したヨーロッパ最大の工業地域です。
炭田で採掘できる石炭ライン川の水運がこの地域を支えています。
石炭に依存した鉄鋼業などの重工業(素材型重工業)で栄えてきました。
ドイツのルール炭田、フランスの北フランス炭田・ロレーヌ鉄山と結んだ地域は、重工業三角地帯と呼ばれ、第二次世界大戦後の経済発展に貢献してきました。
しかし、石油危機以降の資源価格の高騰、国内資源の枯渇などによって、近年この地帯は停滞・衰退しています

ミッドランド地方

イギリスのミッドランド地方(バーミンガム周辺)は、石炭や鉄鉱石が産出します。
産業革命後にイギリスが「世界の工場」と呼ばれていた頃、この地方は世界最大の工業地域でした。
ルール地方同様、今日では停滞・衰退しています。

先端技術産業

イギリスの首都ロンドン、フランスの首都パリは、大量の労働力と大規模な市場をもっています。
市場指向型の工業をはじめ、多種類の工業が発達しています。
今日、研究開発施設、良質な労働力を必要とする先端技術産業も発達してきました
ヨーロッパの先端技術産業
ヨーロッパの先端技術産業

重化学工業

近年、ほとんどのヨーロッパ諸国が石油の大部分を海外に依存しています。
鉄鋼や石油化学などの重化学工業は、臨海指向型になります
ヨーロッパの重化学工業
ヨーロッパの重化学工業

フランスの港湾都市

フランス最大の港湾都市マルセイユ、そしてその郊外のフォスには、鉄鋼コンビナートや石油化学コンビナートが立地します。

オランダの「EUの玄関」

オランダのロッテルダムは、「EUの玄関」と呼ばれる貿易港ユーロポートを有します。
石油化学コンビナートが立地し、精製した石油をパイプラインで内陸に運びます。
ユーロポート
ユーロポート

航空産業

世界の航空機の生産は、アメリカが圧倒的なシェアを占めています。
フランスやドイツなどEU諸国は、航空機の共同開発で対抗しています。
例えば、エアバスという企業が有名です。
この共同開発での航空機の組立は、フランスの南西部の都市トゥールーズでおこなわれています。
ヨーロッパの航空産業
ヨーロッパの航空産業
トゥールーズでの航空機組立
トゥールーズでの航空機組立