概要
ローマ人は高度な精神文化ではギリシアの模倣に留まりましたが、ギリシアから学んだ知識を帝国支配に応用する実用的文化においては優れた能力を見せました。ローマ帝国の文化的意義は、その支配を通して地中海世界にギリシア・ローマの古典文化を広めたことにあります。
ローマの文化
言語
ローマ人の話したラテン語は、近代まで聖職者や知識人の共通語でした。
土木・建築
ローマの実用的文化は次の建物に表れました。
コロッセオ
法
ローマが様々な習慣をもつ多くの民族を支配するようになると、万人が従う普遍的な法律が必要になりました。
ローマ法が成立し、はじめはローマ市民だけに適用されました。
やがて対象を拡大し、帝国に住む全ての人民に適用される万民法となりました。
6世紀、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)のユスティニアヌス大帝が『ローマ法大全』を編纂させました。
暦
エジプトの太陽暦を受け継いで、カエサルは太陽暦のユリウス暦を作りました。
のちに改良を加えられ、現在も用いられるグレゴリウス暦になりました。
ラテン文学
歴史・地理
哲学・思想
自然科学
キリスト教思想
アウグスティヌス
神と教会への信仰が瀕死のローマ帝国を救うとする『神の国』を著したローマ帝政末期の人物